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EMLG-JMLG Annual Meeting 2010報告

先日9月5日から9日の間、ウクライナのリビフにおきまして開催されましたEMLG-JMLG Annual Meeting 2010の報告書を掲載いたします。


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EMLG/JMLG Annual Meeting 2010報告

JMLG secretary
高椋利幸(佐賀大院工学系)

2010年のEMLG/JMLG Annual Meetingは、“Complex Liquids: Modern Trends in Exploration, Understanding and Application”のテーマで、ウクライナリビフのIvan Franko National University of Lvivで開催された。会議のチェアパーソンは、Myroslav Holovko教授(Institute for Condensed Matter Physics)が務められた。会期は、2010年9月5日(日)夜のレセプションから9月9日(木)正午過ぎまでであった。参加者総数は100名であり、日本からの参加者は11名(藤村恒児,平田文男,伊藤華苗,亀田恭男,中田 克,高椋利幸,寺嶋正秀,鳥居 肇,山口敏男,山口 毅,吉田紀生; アルファベット順,敬称略)であった。その他、ウクライナ39名,ドイツ14名,フランス6名,ポーランド6名,ハンガリー3名などである。日欧以外では、インド2名,メキシコ2名,米国2名であった。

会議は、9月6日(月)9:00からのOpening Addressで始まった。この中でJMLGのチェアパーソンが山口敏男教授(福岡大理)から鳥居 肇教授(静岡大教育)に交代したことが紹介された。発表プログラムは10件のキーノート(45分)と26件の一般口頭発表(20分)および53件のポスター発表から構成された。キーノートの講演者とタイトルを次に記す(講演順,敬称略)。

ポスターセッションは第2日11:00-13:00に行われた。掲示場所によっては照明が暗く見づらいポスターがあったが、熱心な議論が行われていた。なお、2009年(Salzburg)では実施された若手口頭発表のセッションは、今回は設けられなかった。第2日15:00-18:00には市内観光のエクスカーションがバス2台に分乗して催され、第3日19:00-22:00に郊外のレストランKolybaでバンケットが行われた。

運営会議は第2日19:00から、総会は最終日第4日すべての発表が終了した後に行われた。

EMLGチェアパーソンの任期が来たことから候補者の推薦が求められたが、現チェアパーソンのRichard Buchner教授(University of Regensburg)が2期目3年間を務められることが承認された。その他、EMLGおよびJMLGの会員数状況が報告され、2011年以降の開催地が報告され承認された(下記参照)。

例年と同様に、若手研究者(大学院生・ポスドク)の優秀なポスター発表に対して、ポスター賞が贈られた。今回は以下の3件が選ばれた。受賞者には、賞状のほか、副賞として200 Euroおよび3年間のEMLG/JMLG会費無料の特典が贈呈された。

2011年以降の会議について

運営会議と総会において、2011年以降の会議の開催地とテーマ等が議論された。

[2011年]
9月11日(日)から15日(木)までWarsaw (Poland)のSofitel Warsaw VictoriaにおいてNew Outlook on Molecular Liquids; from short scale to long scale dynamicsをテーマに開催される。チェアパーソンはWojciech Gadomski教授 (University of Warsaw) が務められる。数名の招待講演者のうち日本からはHideaki Shirota准教授(Chiba University)が既に決定している。例年よりも1週間遅く開催されるのは、8th Liquid Matter ConferenceがWien (Austria)で9月6日から10日に開催されるためである。
[2012年]
Eger (Hungary) において開催される予定である。チェアパーソンはPál Jedlovszky博士が務められる。

以上

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